
老舗店のお座敷で、昼からのんびり飲み食いするのが大好きです。
鰻、蕎麦、鍋などいろいろあるけど、どぜう(どじょう)もすばらし!

中でも行くなら、浅草「飯田屋」。
だってもう。まずは、この店構え……キリリと白い大のれん。
入る前からテンション上がるわー!

広々とした落ち着いた座敷。
各テーブルには、専用の丸コンロがセットしてある。

大きな窓から入る涼しい風にあおられる、筆書きのお品書き。
いいねー、いいねー。
まずは、唐揚げから。

カリッと揚がったどじょうの下には、
細く切ったごぼうをパリパリに揚げて塩をふったもの。
シンプルで最高だなあ。冷たいビールが進みまくり!
魅惑の鰻とろろ。

ふわふわの白焼きに、とろろとわさび…。
「くーッ! 日本人でよかった!!」と叫ばずにいられない!
もちろん、うざくもいくよねー。

はあはあ…。う、美しい~~~。
脂ののったかば焼きに、もみきゅうりと三杯酢。このみょうがの量も素敵だ…。
さあ、いよいよ「どぜう鍋」!

一尾そのまんまの「丸鍋」と、さばいた「抜き鍋」とありますが、
ここはもちろん「丸」の一択で!
正直、抜きしか食べられない人とは御一緒したくないような…(ひどい)。

和服のお姐さんが、段取り良くつくってくれます。
ねぎ、山盛りどんどーん。

ごぼうと卵を追加注文。
置いて行ってくれるので、良きところで加えるべし。
はーーー、ほろ苦いはらわたと、甘辛の割り下、ねぎ、ごぼう、卵、山椒……。
昔の人たちは、素敵な食べ物を思いついたねえ。

お鍋を満喫したら、
(っていうか、割り下がおいしすぎて、ねぎを煮て山椒を振るだけでも呑める!)
忘れちゃいけない親子丼をオーダー!
店の主人の幼馴染で子供のころから来ているというYちゃん情報で、
「親子丼が神だから絶対頼め。あと卵汁も!」と言われていたのです。

やー、すごいね。この親子丼。むっちゃうまい…。
「一食でどんだけ卵食べてんだ」的な気配を無視して頼む卵汁も、確かに必食。
すばらしい出汁に、とろとろふわふわの卵…夢に見そうな汁物。
お腹いっぱいになったら、夕方の浅草を散歩するのも楽しい。
夏のうちにまた来なければー!