
夫が亡くなってから、初めての「やじま」。
以前から両親と予約していて、夫も行くのを楽しみにしていたんですけどね。
夫が闘病中、滋養の高いすっぽんスープや、
庭の巣箱で養蜂した貴重なはちみつを何度も何度も送ってくれたご主人。
ホント、遠い親戚のおじさんのようだった。
まずはご報告をして、これまでのお礼を伝えました。
最期の方は固形物が食べられなかったので、
やじまさんのスープを飲んで、何度も「おいしい、おいしい」と言っていたのですよ。

「夫のぶんも食べますので!」と話しつつ、まずは部屋で手作りの柏餅とお茶。
椿の鉢がステキだなー。
ゆっくりお風呂に入って、いざ夕食。

一応、「今回だけ」と夫の写真を持ってきていたのですが、
なんと奥様が陰膳を用意してくれていた…。本当にありがたいなあ。
Kちゃん、よかったねー。涙
先付け。

しどけ山菜のうに添え、しょうぶ酒、すっぽんの肝煮、木の芽寿司、ちまき。
不幸があったときに出されるというお団子も。

今日のお酒は、焼酎にいたしました。
宿の名前入りのものをボトルでお湯割り。
お刺身は、桜鯛、真ふぐの白子、伊勢海老!
三種のおしょうゆと薬味でいただきます。

鯛はコリコリ、白子はとろとろ、伊勢海老は甘くねっとり…ぜ、ぜいたく。
下の葉っぱは、裏山に咲いている二輪草とわさびの葉です。
わ~、なんて可憐なの!
松輪の黄金サバ、サバの白子、よもぎ生麩のお椀。

これまた松輪の黄金サバって…あわわ。
白子も初めて食べたなあ。むちむちの生麩と、完璧なおだしがスバラシイ。
出ました、和歌山の鮎の塩焼き。
春ですな~。

大きな鮎のしっとりした身に、ほろ苦いはらわた。
柚子のほかに、だて酢もついてきます。
新たけのこの蒸し焼き。
うーん。まったくえぐみがなくてやわらかい…最高すぎ。

裏の竹林で育ったとれたての先端だけを出してくれている。
塩漬けの山菜と一緒に食べると、まさに春の香り。

地元の上州牛とすっぽんのお椀。
クリアなだし汁に、やわらかな肉…お酒がすすむなあ。
アメーラトマトといちごの麹クリーム添え。

なんと、いちごにトマト…!
麹クリームに白髪ねぎって合うのね。
海老と里芋と三菜のかきあげ。

揚げたてのふわふわプリプリサクサクを塩で食べる至福といったら!
オレンジジュースで割ったすっぽんの生血とライム胆汁をお供にw
これだけ食べて、すっぽん雑炊。
食べきれない分は明日の朝、出していただきます。

あーあ。
雑炊が大好物だった夫に食べさせたいなーーー。
でもさ。仕方ないよね。うん。

デザートは、柿の寒天寄せ。

ふかふかの布団でぐっすり寝て、翌朝おいしい朝ごはんをいただいて帰宅。
また季節が変わったら伺いますねー! ごちそうさまでした!